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ズバリ!あなたにお勧めのRME製品は?(1)

掲載日:2012/07/10

RME製品は、すべてにおいて余計な色付けのない原音に忠実な再生を基本としてデザインされていますが、お使いの用途やシチュエーションに応じて複数のラインナップが用意されています。あなたのシステムに最適なモデルはどれか? 各製品の特徴を比較しながらじっくり考えてみましょう。まずはBabyface、Fireface UCXの2機種を取り上げます。

RME製品を選ぶ際のポイント

現在の主力ラインナップであるFirefaceシリーズ(Babyfaceも含まれます)は、USB/FireWireでコンピュータと接続するタイプのオーディオインターフェイスです。ここでご紹介するモデルはいずれもオーディオ用途に適しているものばかりですが、それぞれの特徴をピックアップすることで、どれが自分に合っている製品かを考える際のヒントになれば幸いです。

なお、コンピュータとの接続方法による音の優劣はありません。FireWire接続であれば若干性能の低いコンピュータでも動作できる点や、接続ポートを占有させることで他のUSB周辺機器とのトラブルを回避できるといったメリットはありますが、通常はUSB/FireWireいずれの接続でもまったく問題ありません。

 

Babyface

Babyface

機能を厳選して低価格を実現したRMEエントリーモデル。

他のメーカーでは、安価なモデルは部品も安い物、一方で高級機では性能も高く、という区別が普通に行われていますが、RMEでは価格による音質の優劣を定めないのが大きな特徴のひとつです。業務用機で入念に設計・開発されたオーディオ回路の技術をそのまま低価格機種へ投入するため、新規の開発コストを抑えて最高峰の音質をすべてのモデルで搭載することを可能としています。

Babyfaceは、入出力の数を必要最小限に絞り込むことで低価格を実現したモデルです。アナログ入出力はステレオ1系統と、別に独立したヘッドフォン用出力が1系統。そしてデジタルはオプティカル端子が入出力に各1系統と、拡張性が制限されているものの、これで十分という方にはこの1台で理想のオーディオ環境を手にすることが可能です。

オーディオ入出力は最小限で問題ないという方に

iPadでも高音質のオーディオを試してみたいという方に

USBバスパワーで動作するため、ノートPCなどのモバイル・ユーザーに

ブレイクアウトケーブル

Babyfaceは背面にオプティカルのデジタル入出力と、専用ブレイクアウトケーブルを接続するD-Sub端子が搭載されています。標準で付属するブレイクアウトケーブルはこのようにXLR端子のアナログ入出力とMIDI In/Out(各1)、ヘッドフォンの接続端子を装備しています。

ブレイクアウトケーブル

ブレイクアウトケーブルには、オプションでアナログ入出力がRCA端子のものも用意されています。

※現在国内にて正規輸入・販売されているBabyfaceには、このRCAタイプの物も最初から付属しています。

 

Fireface UCX

Fireface UCX

最新モデル、次世代オーディオのスタンダード。

Fireface UCXは、Firefaceシリーズにおける次世代のスタンダードとも言うべきモデルに仕上がっています。定番モデルのFireface UCの入出力構成を継承しつつ、内部回路には最新鋭の設計を採用。パワフルな内蔵DSPを搭載した上に、Apple iPadとの接続もサポートするなど、現時点でのRMEの技術力を集約したモデルと言っても過言ではありません。

バランス接続でのサラウンド出力にも対応するアナログ入出力に加えて、ワードクロック入出力端子も搭載。一般的なオーディオ機器の約半分の横幅(ハーフラック)サイズながら、妥協の無い入出力を装備しています。USBとFireWireの両方の接続に対応し、FireWire接続の場合はバスパワーでの動作も可能となっています。

サラウンド出力やワードクロック端子搭載など、妥協の無いものが欲しい方に

iPadでも高音質のオーディオを試してみたいという方に

購入するのであれば最新モデルが欲しい、という方に

Fireface UCX背面

接続端子も、アナログ・デジタルの各入出力からワードクロック入出力まで、一通りが備わっています。アナログ入出力はPhone端子ですので、RCA端子のオーディオ機器と接続する場合はこのようなPhone-RCAタイプのケーブルを用意しましょう。

Phone-RCAケーブル