パソコンはWindowsか?Macか?
掲載日:2012/07/10音質に優劣は無し。使い勝手の問題
結論から先に述べてしまいますと、RME製品を使う限りにおいては、OSがWindowsかMacかでの音質の優劣はありません。もちろん再生ソフトによる音質の違いなどが取り沙汰される側面はあるものの、WindowsとMacの両環境で専用のドライバーが供給されるRME製品においては、OSによる音質の差異を気に掛ける必要はまったく無いと言って良いでしょう。
とは言え、やはりOSが違えば使い勝手も異なり、場合によってはどうにも行き詰ってしまう状況に陥ることも無いとは言い切れません。そこで、敢えて両OSのメリット・デメリットについて考えてみます。
オーディオ用途のWindowsマシン選び
Windowsのメリットはメーカー・ブランドによる選択肢が非常に幅広いことと、家庭用から企業の事務用、業務用まで数多く利用されている点が挙げられます。どこかで多少なりともWindowsに触れたことがあれば、基本的なファイルの操作やインターネットを使った検索などで困ることは無いはずです。
一方で、この幅広さが逆にデメリットにも成り得ます。メーカーによって仕様がバラバラなため、購入したものの周辺機器がうまく動作しないといったトラブルに遭う例もゼロではありません。
このようなトラブルを未然に防ぐため、オーディオ用途のコンピュータを選ぶ場合には次に挙げるようなものは避けることをお勧めします。
× 極端に安価なもの。
× ネットブックなどの軽量、省サイズが特長のもの。
× 性能が二~三世代前の中古・再生品
安価なものや省サイズ、省電力などを目的としたコンピュータは、その分だけ性能を意図的に落とされているため、仮にメーカー最新モデルであったとしてもオーディオ用途には不十分であることが多いようです。多少の値段がしても、ちゃんとした性能のコンピュータを選んでおけば、後になってトラブルに遭うことも減ると考えて良いでしょう。
Macは音楽に前向きなAppleの製品
Macの場合は全モデルをAppleのみが発売しているため、選択肢は限られますが周辺機器の対応状況などの情報が確実に入手できるメリットがあります。現行モデルのMacであれば、通常のオーディオ用途にはどれでもまず問題なく利用できる点も魅力です。
Macのデメリットは一般の周辺機器やプロバイダーのサービス等で機能に制限があったり、そもそも利用できなかったりすることが起こり得る部分です。反面、同じAppleのデバイスであるiPhone、iPadなどとの相性は非常に良く、Apple自体もiTunesによる音楽配信サービスに力を入れているなど、メーカーが音楽そのものに前向きである点も考慮に値します。
頼りになる「先生」がいますか?
Windowsか、Macかを決める何よりのポイントは「あなたの周りに詳しい人がいますか?」という点に尽きます。困った時にすぐ近くに相談できる人がいるのといないのとでは雲泥の差です。家族、同僚、友人、パソコン教室の先生… 近場にメーカーのアンテナショップがあれば、親身になって相談に乗ってくれるかもしれません。
まずは、購入前に信頼できる人に相談してみましょう。